drop/渋谷哲男

「drop」の商品化 vol.5

2008 年 9 月 5 日 金曜日

今年のデザインウエーブワークショップに渋谷哲男さんがメタル部門で参加されました。総合デザインセンターにいらっしゃった時に見せていただいた本に「drop」が紹介されていました。シンガポールで発刊されたものでタイトルは「JUST FOR FUN」。見ているだけで楽しい作品がたくさん掲載されています。アレッシィの商品に並んで渋谷さんの作品「Tube door stopper」「Funnel」(共にアッシュコンセプトから発売)、「drop」(試作)が紹介されていて、感動!です。主催者が言うのもなんなのですが、「drop」いいですよね。用途がクリップホルダーというのが実用面でちょっと難がありますが、インテリアとしてしゃれていると思うのですが...


「drop」の商品化 vol.4

2008 年 7 月 29 日 火曜日

渋谷さんがミラノサローネ2008に参加された時のブースです。さりげなく「drop」がぶら下がっているのがうれしいですね! 現在のところ「drop」の商品化は停滞していますが、このような形で進行形でいられるようデザイナーと協力していきたいと思います。


「drop」の商品化 vol.3

2007 年 6 月 30 日 土曜日

結局、「drop」の商品化に行き詰まってしまったわけですが、デザイナーの渋谷さんが台湾の雑誌から取材を受け、「drop」も載せていただいたそうです。デザインセンターを見学される人は誰もが気に入ってくれていた「drop」ですが、商品化には製造コストと販路の壁がいつも立ちはだかります。実用レベルの商品サンプルがあれば、またいつか商品化のきっかけがうまれるかもしれません。気持を長~くして、大事につきあっていきたいと思います。


「drop」の商品化 vol.2

2007 年 6 月 12 日 火曜日

シリコーンゴムで吸盤はやはり無理...でした。吸盤にウレタン樹脂をコーティングしてみましたが、やはり吸盤としては十分に機能しませんでした。ただし、ウレタン樹脂コートによりシリコーンゴムの欠点の一つである静電気をシャットアウトするこができ、ホコリのつきにくい状態にすることはできました。これは想定外の効果でしたが、問題解決ではありませんよね。

吸盤がダメとわかったので、早速、金型を改良して両面テープで吸着させる方法を試してみました。シリコーンゴムに対応した両面テープはそれほど種類がなく価格も高いのですが、両面テープならば吸盤のように貼り付ける面がつるつるである必要もありませんので、使える場所が増えるというメリットもあります。実際、最近のパソコンモニタなどはシボが施されているため、普通の吸盤でも取り付けることができませんでした。

これでとりあえず実用レベルには届いたのですが、問題は製造コストです。もともとシリコーンゴムにマグネットを仕込むということにコスト高の要因がありました。マグネット(ネオジウム)は熱に弱く、シリコーンゴム成形時の金型の熱で磁力を失ってしまうのです。失った磁力は再び復活させる(再着磁)ことができますが、それには費用がかかります。ネオジウム磁石も結構な金額がします。いろいろやってみて、簡易金型での成形品代 1個850円! 高い! 量産金型にしても、磁石代と再着磁の費用はほとんどかわりませんから、劇的に単価を下げることは難しそうです。下代がこれだと上代はいったい...


「drop」の商品化 vol.1

2007 年 4 月 4 日 水曜日

富山プロダクトデザインコンペティション2006の準とやまデザイン賞を受賞した「drop」(デザイン:渋谷哲男)の商品化をスタートさせてから2ヶ月。取り付け面をどのように処理するかで色々検討してみましたが、吸盤を試してみることにしました。しかし、ゴムの特性には「ガス透過性」というものがあり、シリコーンゴムは特にガス透過性に優れているため、真空状態を維持できず、吸盤として機能しないと言われています。しかし、世の中にはシリコーンゴムで作った吸盤が存在するので、もしかしたら...と思い、トライアルすることにしました。

これが吸盤用の金型です。実際にシリコーンゴムで成形した試作品でテストしてみると...翌日にはガラス面から落下していました...悲しい。やはり、シリコーンゴムのガス透過性は優れているわけでした。ならば吸盤面に何かをコーティングすればガス透過性を抑えることができるのでは?と考え調査してみました。ちょっと思いついたのが、両面テープの剥離紙です。これは紙にポリエチレン(PE)をラミネートして、その上にシリコーンを塗布して作ります。近年、環境への配慮から PEのラミネートではなく、ポリビニルアルコール(PVA)を層にしたものが使われるようになっているようですが、PVAのスプレーのようなものがあればそれを吸盤面に吹き付けることで、ガス透過性を抑えることができるかもしれません。調査結果はまた更新します。