「fire」の商品化 vol.5
3月26日に次年度のデザインウエーブ事業について様々な方から意見をいただくデザインウエーブ会議を東京で開きました。この時にアッシュコンセプトコンセプトの名児耶さんに「fire」の仕上げ違い試作品を何点か見せたのですが、怒られてしましました…怒られたというか「デザイナーの納得のいく形状、仕上がりを追求するのはいいけれど、最終的には販売者が商品に見合った製造コストと売値で決めるものだから、製造費用がはっきりしない仕上げのバリエーションを見てもどうとも言いようがない」という意見でした。「まずはデザイナーが最も望む仕上げを見つけ出してから」と思い、基本となる仕上げパターンの試作を行ったつもりなのですが、そこに加工費が明記されていないことが大きな×ということ。つまり、どんなにデザイナーが気に入った仕上げでも実際に流通させられる値段で作ることができなければ全く無意味なので、「いったいいくらで作れるのか」というデータが明確でなければ検討することもできないということでした。
いいわけっぽっくなりますが、鋳物というものは仕上げの本当に微妙なもので「ここまで仕上げたらこの値段」という仕切りがとても難しいのです。バフ研磨にしてもワイヤブラシにしてもすべて職人さんの手によるものなので、「ここで止めて!」という指示を出さなければどんどん見た目は変化していきますし、仕上げにかかる時間がそのまま加工費用に反映されるわけです。しかし、「1個目の試作品と2個目の試作品との中間ぐらいのものも見てみたい」ということもあるので、それこそキリのない話になってしまい、だから「まずはデザイナーの考える最終仕上げ状態」を見つけたいと思い込んでしまったわけです。「加工費用は後から詳しくご説明を」という進め方がだめなこともあると勉強になりました。

