2009 年 7 月 9 日
富山県の庄川地域では古くから主に漆器用の挽物木地を作っています。現在約30の工房があり、生産高においては全国一を誇る一大産地となっています。挽物とは機械に固定した材料を回転させ、そこに刃をあてて削る方法で、お盆やお椀、テーブルの脚など丸い回転体が出来上がります。今回、内田木工所さんを訪問し木地の製作工程を見せていただきました。


はじめに大まかに丸のこで円形に切り落とします。そして、次に材料を治具に取り付けて回転させ、刃物を当てて形を作ります。さらにやすりなどをかけて表面を滑らかに仕上げます。

出来上がった木地の表面は滑らかで、木目がとてもきれいにでています。最後に漆を塗って完成です。工房内にはたくさんの木地が棚一杯に積まれていました。挽物は手加工でも比較的量産に向いた方法ですね。組合のホームページには工房の連絡先や商品などが紹介されていますので、是非一度ご覧ください。
企業情報:庄川木工協同組合
2009 年 4 月 3 日
プラスチック製品、ガラス製品、ゴム製品などに文字や柄を印刷するメーカーをご紹介します。携帯電話の図柄や操作ボタンに印刷する方法が「パッド印刷」。仕組みを簡単に説明しますと、文字、柄などの彫り込んだ凹版を使用し、版上のインキを一度シリコーン製のパッドに転写します。次に被印刷物にパッドを押しつけてインキを転写して完了です。パッドの素材はとても柔らかいので被印刷物面によくなじむため、平面、曲面、凹凸面にも印刷できることが特長。ポンポンとスタンプを押すような流れで印刷されますが、被印刷物を台に乗せるのは人の手でやりますので、「ポン!」「印刷済みのものを台から取り外して」「新しい被印刷物を台にセットして」「ポン!」...この作業を連続していくわけです。操作する人の手さばきはなかなか見事!


白いパッドにちょこっと黒いものがついているのが分かるでしょうか?印刷中に撮影したのでブレてますね...このパッドを被印刷物に押しつけるとインクが転写されます。版を変えて多色にもできます。写真はゲーム機のコントローラーでしょうか。
今、富山プロダクトデザインコンペティション2008の入賞作品「SoftRuler」の目盛り部分の印刷をお願いしています。こちらの印刷方法はパッド印刷ではなくスクリーン印刷です。スクリーン印刷は学生の頃に体験したことのある人もいるのでは? 透明のフィルムにデザインを描いて(今はインクジェットプリンタで印刷することも多いそうです)、それを特殊な液体を塗ったメッシュ(ナイロン、テトロン)の上に置き紫外線を照射するとデザイン部分だけが固まらずに水で洗い流せる状態になります。すると、デザイン部分はメッシュのままなのでインクをこすりつけるとインクがメッシュの目から出てきて被印刷面にインクがのるという仕組みです。小ロットのTシャツなどはほぼこんなやり方で印刷しています。写真はインクをのばし、刷る作業を自動でやってくれる機械です。手でやる場合は下写真のような具合です。

企業情報:(株)トライプリント
2008 年 7 月 15 日
アクリル樹脂の加工を写真で紹介します。



左 :レーザー加工で文字を打ち抜いた例
中央:曲げ加工の例
右 :接着加工の例
熱による曲げ加工が可能なことから、サインボードやカタログスタンドなでによく使われています。また、切断、穴あけ加工などでの寸法精度も高いことから、加工した部材を貼り合わせてさまざまな収納ケースを作ることができます。接着加工の例のように接着面も透明度が高くきれいに仕上げることができますから、エッジの鋭い、きっちりしたものはアクリルならではといえますね。
2008 年 7 月 7 日
アクリル樹脂は、樹脂の中でも透明度が高く屈折率はガラスとよく似ています。熱を加えて自由に変形させたり色づけが容易なため、ガラスの代用品として建築や事務用品など幅広く利用されています。写真の透明ケースは一見ガラスのようですがアクリル樹脂です。本来、アクリル樹脂は透明ですが、このようにガラスとほとんど区別がつかないようなものも作ることができます。ガラスと違い、割れたときに破片が細かく飛び散らないので安心ですし、重量も軽いので楽に移動させることができます。ただし、樹脂の中では価格は高い部類に入りますから、なんでもかんでもアクリル樹脂というわけにはいきません。
その他のアクリル樹脂の特長として、下記のようなものがあります。
- 耐熱性:熱を発する機械でも加工できます。レーザー加工機で複雑な模様を切り抜くこともできます。切断面(小口)は研磨する必要がないくらい透明度が高く、小口がきらりと光ることもアクリル樹脂の特長です。
- 色づけ:多彩な染色が可能です。写真のものは楕円状の立体物を青色で染色したものです。
- 接着:専用の接着剤が必要ですが、貼りあわせ面を真上から見ても接着していることが全くわかりません。接着剤などの”にじみ”がなく、一枚板のようにみえます。写真は2枚のアクリル板の間に布を挟んで接着剤を注入したものです。正面から見ると表面に布が貼っているように見えますね。真横から見ると、真ん中に挟み込まれた布がアクリル板に映り込んで不思議な状態です。見る角度によって、思いがけない空間が生まれるところがアクリル樹脂のおもしろいところですね。



企業情報:(株)トミプラ
2008 年 7 月 2 日
特殊なハニカム構造をしているため、耐圧分散に優れたマットです。このたぐいの商品は既にたくさんでていますが、この会社では竹炭を使った商品開発も行っていて、このマットの表生地には竹炭繊維、中のウレタンマットには備長炭が使用されています。低反発機能に加えて、吸水性・消臭効果にすぐれ適度な調湿作用がありますから、夏はムレにくく、冬は暖かいという機能も付加されています。
糸の染色から織りまで県内で行っていますから、好きな色、サイズのものを作ることができます。ちょっとビビッドなピンク、さわやかなブルー、使い方に合わせて調整できます。


企業情報:(有)アールビービープロジェクト 浅谷 仁 tel 0763-33-2069
2008 年 7 月 1 日

蛍光灯の廃材を再利用したリサイクルガラスの紹介です。年間億単位の蛍光管が廃棄、埋め立て処理されているなか、ガラスとしての再利用が注目されています。この会社ではリサイクルガラスを使った表札を発売しています。
表札意外に板や丸・四角のブロック体など基本形状を成形したものもあります。色は成形後に染めています。内部に気泡が入ったりしますが、それもリサイクルガラスゆえの風合いと思えば愛着がでてくると思います。室内のアクセントとして壁に埋め込んだりすることもできますし、エコマテリアルを使った特長ある商品として新しい提案をお待ちしています。
企業情報:(株)マスオカ
2008 年 6 月 30 日
ポリカーボネート(Polycarbonate)は、熱可塑性プラスチックの一種で透明性・耐衝撃性・耐熱性に優れ、特に高い透明性を活かして光学用途に使用することもできるため、自動車など輸送車両、医療機器などに広く用いられています。県内企業ではポリカーボネートの透明性と耐衝撃性を上手く商品に展開した事例があります。それが「スポーツ用顔面保護マスク」。この商品はスポーツ、特にハンドボールなどの球技において、ボールが顔面を直撃したときの衝撃を抑えるためのマスクです。耐衝撃性だけに着目すれば、アイスホッケーなどで見られるような不透明のマスクが既にありますが、視界が大きく遮られるものがほとんど。これに対してポリカーボネート製のマスクは使う側の視界が広いことに加え、相手側から見ると着用している人の表情がわかりやすいという利点もあります。素材を転換することで生まれた新しい利点ですね。
ポリカードネート製マスクは「真空成形法」という技術で製造します。これは小さな穴が開いた金型に、熱でやわらかくしたポリカーボネート板をあて、バキュームで吸い付けて金型と同じ形状のものを作る技術です。金型から成形品を取り出せるようにアンダーカットのあるものは作りにくく、一方向に抜けるものが適しています。
企業情報:(有)ナンワ
企業情報:(株)日本成工
2008 年 6 月 25 日
「組子(くみこ)」とは、釘を使わずに木を組み付ける技術のことです。細くひき割った木に溝・穴・ホゾ加工を施し、カンナやノコギリ、ノミなどで調節しながら1本1本組付けしていくという、とても緻密で繊細な作業です。組子技術は主に障子や欄間(らんま)にみることができます。数百以上の文様デザインパターンを組み合わせることで生まれる商品バリエーションは幅広く、従来の伝統工芸品としてだけではなく現代の住宅に合った商品として自由に使うことができます。多彩な文様、天然木(白木)の風合いを活かした格子欄間、折りたたみ衝立、間仕切りをご覧下さい。



企業情報:(株)タニハタ