真鍮(しんちゅう)

真鍮(しんちゅう) vol.4

2008 年 6 月 20 日 金曜日

真鍮の表面塗装についてご紹介します。これは、ヘアライン仕上げしたもので金色は真鍮そのものの色です。これにクリア塗装を施して仕上げになっています。クリア塗装をする理由は手あかや酸化などで表面が汚れていくのを防ぐためです。逆に考えると、クリア塗装などをしなければ時間と共に表面が古びていくわけです。この経年変化を楽しむという見方で商品開発することも考えられるわけです。さびには強い金属ですが、手入れをしないときれいに経年変化しないそう。金属は私たちと一緒に育つみたいな感じがありますね。

富山県高岡地域には伝統的な着色技術が豊富にあり、これらは「ハイヒル」という会社でマテリアルプレートとして紹介、販売しています。ハイヒルのホームページでは各種マテリアルの画像を見ることができます。金属の他に漆器、ガラスのマテリアルプレートもあります。一度、ホームページをご覧下さい!
ちなみにハイヒルの活動は「2004グッドデザイン特別賞日本商工会議所会頭賞」を受賞しています。

企業情報:ハイヒル

真鍮の色づけですが、表面光沢を自由にコントロールして同じ色でも風合いの違うものを作ることができます。左のものに比べて右のものはほとんど光沢がありませんよね。これは塗料に若干のゴム成分を混ぜてあるため、ツヤ無し塗装以上にマットな仕上がりになっています。

赤の塗料をベースにすればこんな仕上がりになります。落ち着いたいい雰囲気ですね。

企業情報:(株)二上 二上利博 tel 0766-23-8531


真鍮(しんちゅう) vol.3

2008 年 6 月 19 日 木曜日

真鍮(しんちゅう)を鋳造した後、旋盤加工をして表面を整えます。旋盤とは材料を高速回転させ、そこに刃物を押し当てて切削する加工のことで、花瓶のような回転体を製作する場合に適してしています。刃物を押し当てて少しずつ刃物を動かしていくのですが、動かすピッチが少ないほど刃物の削り跡が見えにくくなります。2枚の写真を比べてみますと、左がピッチを極小にして表面を滑らかにしたもの、右がピッチを荒くして刃物の削り跡を見えるようにしたもの。後者は「ヘアライン」と呼ばれ、真鍮だけでなくステンレス、アルミニウムなど多くの金属の表面仕上げとして使われます。機械部品などはこのヘアラインの残ったものが多いですが、インテリア商品ではヘアラインをなくすように磨き上げる場合もあれば意図的にヘアラインを見せる場合もあります。

この商品はヘアラインを意図的に残した一輪挿し「そろり(曽呂利)」です。形状は伝統的なものですが、ヘアラインの表面加工がモダンな印象を与えています。

企業情報:(株)二上 二上利博 tel 0766-23-8531
企業情報:(株)能作


真鍮(しんちゅう) vol.2

2008 年 6 月 18 日 水曜日

富山県高岡地域で仏具を製造する場合、主に生型という鋳造方法を使います。生型はけい砂に接着剤となるバインダー、水を加えたものをねりあわせ、それを原型に押しつけて型を作ります。砂の細かさを調整するとここまで精密な型を作ることができます。鋳造後、砂は型材料としてすべて再利用できますので生型鋳造は環境に優しい加工技術だと言えます。鋳造したものは「輪灯」と呼ばれる仏具で、仏前に灯火を献ずるために天井から吊した輪形の灯器です。仏具になじみのない方には「花柄の鍋敷き?」と思われるかもしれませんね。

鋳造したものの表面はこんな感じです。細かい砂を使うと「ざらっ」とした感じはもっと少なくなります。しかし、鋳造に大事なことに「型の通気性」があります。鋳造時に型の内部にある空気を外に逃がしてやらないと鋳造欠陥につながります。細かい砂を使えばそれだけ型の密度が高くなるため空気が逃げにくくなり、きれいな鋳物ができなくなります。鋳造は砂や溶かした金属の温度などが仕上がりに微妙に影響するため、職人のカンがたよりになることも多いですね。

企業情報:(株)二上 二上利博 tel 0766-23-8531


真鍮(しんちゅう) vol.1

2008 年 6 月 13 日 金曜日

真鍮(しんちゅう)は銅と亜鉛の合金で、いちばん身近なものでは貨幣の5円玉が真ちゅうを素材としてます。建築金具や日用雑貨にもよく使われていますが、富山県では真ちゅうを素材とした仏具、花瓶、茶道具を数多く製造しています。研磨(ヘアライン、鏡面、ブラスト)、メッキ、塗装(クリア、ウレタン、アクリル)、染色(古代色)など表面加飾が多彩で、インテリア雑貨の素材としても是非利用してもらいたいです。

企業情報:(株)能作