ポリカーボネート
ポリカーボネート(Polycarbonate)は、熱可塑性プラスチックの一種で透明性・耐衝撃性・耐熱性に優れ、特に高い透明性を活かして光学用途に使用することもできるため、自動車など輸送車両、医療機器などに広く用いられています。県内企業ではポリカーボネートの透明性と耐衝撃性を上手く商品に展開した事例があります。それが「スポーツ用顔面保護マスク」。この商品はスポーツ、特にハンドボールなどの球技において、ボールが顔面を直撃したときの衝撃を抑えるためのマスクです。耐衝撃性だけに着目すれば、アイスホッケーなどで見られるような不透明のマスクが既にありますが、視界が大きく遮られるものがほとんど。これに対してポリカーボネート製のマスクは使う側の視界が広いことに加え、相手側から見ると着用している人の表情がわかりやすいという利点もあります。素材を転換することで生まれた新しい利点ですね。
ポリカードネート製マスクは「真空成形法」という技術で製造します。これは小さな穴が開いた金型に、熱でやわらかくしたポリカーボネート板をあて、バキュームで吸い付けて金型と同じ形状のものを作る技術です。金型から成形品を取り出せるようにアンダーカットのあるものは作りにくく、一方向に抜けるものが適しています。

