最新の入賞作品

最新の入賞作品
富山デザインコンペティション2022
テーマA:くらしをつなぐ/株式会社米三
テーマB:プラスチックをいかす/株式会社タカギセイコー
テーマC:孔(あな)をあける/株式会社クリエイトダイス
1次審査通過した9作品のプレゼンテーションと最終審査を2022年11月に富山県民会館で開催し、入賞作品3点を決定。2022年も引き続き、県内企業から課題を募集し、それをもとに募集テーマを設定。またファイナリスト(1次審査通過者)へのサポート体制を強化する試みとして、「デザインメンタリング」も実施しました。
  グランプリ
作品名 KUMO
デザイナー 古井 翔真

選択テーマ:B

富山県の広い空に浮かぶ雲から着想を得た巨大な吊り下げ照明をデザインしました。富山県の偉大な山々に現れる雲と美しい日本海に現れる雲の特徴を形どったシリーズ照明です。素材であるプラスチックを単なる外装ではなく、内部の立体的な明かりを映し出す境界として捉えました。

【デザイナープロフィール】
1997年 大阪府 堺市生まれ。2020年に名古屋市立大学 芸術工学部を卒業。卒業後、インハウスデザイナーとしてソリューションやBtoB製品のデザインを担当。

  準グランプリ
作品名 HOled
デザイナー ooooo(オー)

選択テーマ:C

パンチングメタルが持つ「軽さ」と「モアレ」の魅力を伝える照明。2つの魅力を助長し、パンチングメタルが主役となる照明を提案したい。シェードを吊った支柱はやじろべえの構造で、2組のシェードは揺れながら回転し自然に動く事で「軽さ」が伝えられる。パンチングシェードは丸孔で構成された柄全体を4°傾斜させ、 三角孔で構成されるパターンと重ねると軽やかな縞柄の「モアレ」が生まれる。この「軽さ」と「モアレ」によって、パンチングメタルに新しい価値を与える有機的なデザインとなった。

【デザイナープロフィール】
2019年設立。現在5名で東京を拠点に活動中。
モノやグラフィックのデザインからバーや貿易、映像に至るまで、さまざまな分野の人間が集まり協働しています。それぞれの分野だけでは見つからない価値を互いに生み出し、最適なアイディアを見つけ、実現していきます。

  審査員特別賞
作品名 Pulmo Chair
デザイナー 矢島 章亜

選択テーマ:A

Pulmo Chairは、不要になった椅子と、新聞紙や段ボールなどの古紙から作られたパルプモールドの座面を組み合わせたチェアです。不要になったチェアの構造部分はそのまま生かし、パルプモールドの座面を被せることで、新たな椅子に生まれ変わらせることができます。原材料それぞれの自然な色味を残した座面は環境負荷が小さく、簡単に脱着でき、定期的に交換することで長く使い続ける事が可能です。捨てられるはずだった椅子を、新たに生まれ変わらせることで末永く使う。これからのくらしをつなぐ、新しい家具のかたちの提案です。

【デザイナープロフィール】
飛騨高山に移住し家具デザインと制作技術を学び、家具メーカーにてデザイン・設計職として勤務。現在は専門商社にて家具の開発・品質管理業務に従事。個人活動として国内外のデザインコンペティションに参加。物事の本質的な価値を明確に伝えるデザインを心掛けています。