最新の入賞作品

最新の入賞作品
富山デザインコンペティション2021
テーマA:音のあるくらし/株式会社小泉製作所
テーマB:料理を楽しむ/北陸アルミニウム株式会社
テーマC:香りを拡げる/前田薬品工業株式会社
1次審査通過した9作品のプレゼンテーションと最終審査を2021年11月25日富山県総合デザインセンター「バーチャルスタジオ」で開催し、入賞作品3点を決定。2021年も引き続き、県内企業から課題を募集し、それをもとに募集テーマを設定。またファイナリスト(1次審査通過者)へのサポート体制を強化する試みとして、「デザインメンタリング」も実施しました。
  審査員特別賞
作品名 INAHO
デザイナー 土田 恭平

■選択テーマ
A:音のあるくらし/株式会社小泉製作所

■作品概要
従来の風鈴は江戸時代に普及したものであり、主に軒下に吊すように考えられています。しかし、現代の居住空間に軒下のような空間は珍しくなっており、風鈴の居場所がなくなっているように感じました。そこで卓上における風鈴の形を模索することで、音のある暮らしを提案しようと考えました。最終的に、富山に広がる田んぼの風景から、重力に従って首を垂れる稲穂の姿が自然に従順でやさしいと思い、風になびく稲穂をイメージした風鈴が出来上がりました。

■作者プロフィール
東京藝術大学大学院修士課程在籍。美術作家。デザイナー。主に人と風景の関係性からものを起こしています。

  準グランプリ
作品名 Seed
デザイナー 山田 竜也

■選択テーマ
C:香りを拡げる/前田薬品工業株式会社

■作品概要
富山は薬都として発展する中で、薬瓶の製造が盛んになったことから、ガラスの街としても知られるようになったそうです。 その歴史を知り、富山の製薬会社が作るアロマディフューザーはガラスで作るべきだと考えました。Seedは、空間を彩るガラスのアロマディフューザーです。 アロマを温めるキャンドルの光は、 香りだけでなく、光のゆらぎや空間の演出といった、より複合的な癒やしを与えてくれるでしょう。

■作者プロフィール
1995年生まれ。金沢美術工芸大学 製品デザイン専攻卒業後、キヤノン株式会社にプロダクトデザイナーとして入社。その後、PRODUCT DESIGN CENTERに参加。プロダクトデザインを軸に、アートピースやショーウィンドウのデザインなど、幅広くデザインを行う。

  グランプリ
作品名 絆創香
デザイナー 徳山 洋

■選択テーマ
C:香りを拡げる/前田薬品工業株式会社

■作品概要
ラベンダーの抗菌作用に代表されるように、古来アロマ(精油)が治療薬として使われてきたことに改めて着目しました。「絆創香」は目的や効用に応じたアロマをテープに塗布して患部を包みます。ケガが治癒するまでの不安やストレスを和らげてくれる香りを自身のまわりにだけ閉じ込めると共に、消毒や鎮痛・消炎といった生理活性を高めることで、機能的な保護だけに使われてきた絆創膏の役割を変えられるのではないでしょうか。

■作者プロフィール
岡山県生まれ。金沢美術工芸大学大学院卒業、コクヨ株式会社勤務。