富山デザインウエーブとは

富山デザインウエーブとは
近年、人々の価値観やライフスタイルが多様化し、ものづくりには、高い機能性や低コストであるとこに加え、生活に潤いやぬくもりを与える優れたデザインであることが求められるようになっています。富山県では、デザインの振興に.早くから着目し、富山県総合デザインセンターを中心に、デザイン性に優れた商品の共同開発や販路開拓の支援、デザイン人材の育成など、幅広い取組みを進めてきました。
なかでも、この富山デザインウエーブは、「富山から世界に発信するデザインムーブメント」として1990年(平成2年)にスタートしました。毎年、全国から優秀な作品を募集し商品化をめざす「富山デザインコンペティション」を中核に、ワークショップ、デザインセミナー、展示会など、多彩なイベントを実施しており、2009年(平成21年)には、「デザイン」「企業」「人」を結ぶ活動が評価され、グッドデザイン賞を受賞するなど、全国的に高い評価を得ています。
これまで富山デザインコンペティションには、延べ約8,800人のデザイナーが参加し、デザイナーと企業とのマッチングを図り、入賞作品の商品化を実践しています。

主 催: デザインウエーブ開催委員会(構成団体:富山県、富山市、高岡市)
共 催: 株式会社 富山県産業高度化センター
一般財団法人 富山県産業創造センター
公益社団法人 富山県デザイン協会
後 援: 経済産業省中部経済産業局、(公財) 日本デザイン振興会
(公社) 日本インダストリアルデザイン協会
北日本新聞社、富山新聞社、読売新聞北陸支社
日本経済新聞社富山支局、 NHK 富山放送局、北日本放送(株)
富山テレビ放送(株)、(株)チューリップテレビ
事務局: デザインウエーブ開催委員会事務局
〒939-1119 富山県高岡市オフィスパーク5番地
富山県総合デザインセンター内
TEL 0766-62-0510
FAX 0766-63-6830
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富山デザインコンペティション
富山デザインコンペティションは、1994年(平成6年)に全国初の「商品化」を前提としたデザインコンペとしてスタートし、これまでに多くのヒット商品を生み出してきました。商品化の背景には、必ずデザイナーと企業との間に良好な「関係」がありました。そして私たちは、その「関係」づくりこそがデザインコンペで得られた大きな財産だと考えています。
「賞を取ったら終わり」ではなく、富山のデザインコンペをきっかけに、企業とデザイナーが共に歩みだし、「ロングライフな関係」で結ばれる。富山デザインコンペティションは、これからもそんなコンペでありたいのです。富山のコンペは、賞を競いながらも、その後の商品化を含めたパートナーを探す「企業とデザイナーの出会いの場」と私たちは考えています。(2022年4月現在 36点を商品化)

ワークショップ
ワークショップは、デザイナーや学生が富山の素材に触れあい、その特徴を活かした作品づくりを行う取組みです。このワークショップでは、例えば県内のアルミや真鍮の鋳物企業や、多数のガラス作家が在籍する富山ガラス工房の協力のもと、ワークショップに参加するデザイナーや学生が、富山の魅力や富山のものづくりを体験しながら、富山での作品制作に取組みます。近年では、富山デザインコンペティションだけでなく、このワークショップで制作された作品が商品化されるケースも増えています。(2022年4月現在 18点を商品化)

展示会/デザインセミナー
1年間を通して動き続ける富山デザインウエーブの取組みは、毎年秋頃、富山での発表時期を迎えます。富山デザインコンペの公開審査会(2次審査)、首都圏で活躍中のデザイナーやプロデューサーを講師に招き、最新のデザイン情報を提供するデザインセミナー、デザインコンペやワークショップの作品展示と趣向をこらした企画展等を合わせた展示会。そしてセミナー講師や参加デザイナー、県内企業が一堂に会する意見交換会の実施など、「富山のデザイン」を体感できる内容となっています。

その後、活動は、商品化支援に移ります。コンペ入賞・入選作品やワークショップ作品については、企業とのマッチングを図り、試作検討を繰り返しながら商品化を進めていきます。