過去の作品一覧

過去の作品一覧
過去の受賞作品です。例年、最終審査に9~12 作品を選出。ファイナリスト(1 次審査通過者)のプレゼンテーションを審査し、受賞作品を決定しています。

2024 年度 

グランプリ

 浮カバ

デザイナー 杉本 国雄

「浮カバ」は、お風呂に浮かべて水を節約するだけでなく、中空部分に水を入れて生活用水を保存することも可能です。災害時や緊急時には必要な水を手軽に蓄えられ、お風呂で使用する場合では日常から節水に役立ちます。癒しと実用性を兼ね備えたこのアイテムは、安心と環境保護の両立を目指したプロダクトです。

2024 年度 

準グランプリ

 五徳から落ちづらい鍋

デザイナー 堀江 勇人

阪神淡路大震災は朝食の準備を行っていた早朝に地震が発生しました。石川県能登地方で起きた地震は夕食の準備を行うであろう時間帯に発生しました。コンロの火は地震時に自動で消える仕様になりましたが、鍋などの調理器具が自らへ向かってきたり足元へ落ちてしまい火傷や怪我などを負う可能性もあります。底面に凹凸を設けることで鍋が五徳から落ちるのを防ぎ、被害に合う可能性を減らせないかと考えた調理用鍋の提案です。

2024 年度 

審査員特別賞

 ダンボール切り口加工器具

デザイナー 鈴木 忍

ダンボールは内部が空洞になっていますが、本作品は、この切り口を整えるための加工器具です。特殊形状の溝を切り口に押し付けながらスライドさせると、内部が見えなくなるように成形することができます。これにより、ダンボールの切り口で手を切る心配がなくなり、また、ダンボール製作品の外観品質を向上させることで、使い捨てのイメージがあるダンボールに新たな価値を付与することができます。


2023 年度 

グランプリ

 HARVEST

デザイナー 山本 敦

<HARVEST>はワイングラスのようにステムとフットの付いたフードストレージのプロダクトシリーズです。スパイスなどを入れるのに適しています。まるで樹木のような形をしているので、異なる形のアイテムを並べることで森のようにスタイリングすることができます。HARVESTは収穫を意味しており、植物の実りを収穫するような体験で、日々の生活を彩ります。

2023 年度 

準グランプリ

 海のバラン

デザイナー 小林 遣

富山県の豊かな海の幸にぴったりな、波の見た目をした海のバランをデザインしました。具材のアクセントに差し込むことで、お弁当に鮮やかな大海原が出来上がります。海鮮料理の美味しさを引き立てる、新しいバランの提案です。

2023 年度 

審査員特別賞

 ラクに運べるバケツ

デザイナー 蒲生 孝志

スタンダードな日用品である「バケツ」を機能の面から再構築しました。「水を運ぶ」という機能に焦点を当て、既存の製品の不満点を洗い出し、解決した一つの答えがこの作品です。


2023 年度 

学生賞

 藍染めの鯉のぼり

デザイナー 平田 奈穂

富山県魚津市鹿熊にある、南部歩美さんが営むaiyaの藍染めで作る藍色の鯉のぼり。「鹿熊の鯉のぼりは青い。」子供が少ないという課題を抱えた鹿熊で、子供達と、鹿熊と藍染めの出会いを作るプロダクト。絞り染めという技法を用いるので、絞りを行う雇用も生まれ、鹿熊内の活性化も図ることができる。

2023 年度 

学生賞

 PLUS

デザイナー 木下 快

Plusは一冊分を収納できる空間を新たに作り出すことで、読みかけの本や好きな本をいつでも取り出しやすい場所に置いておけるブックスタンドです。Plusを用いることでブックスタンドを動かさなくても、よく読む本や、毎日をしるす日記、さらにはお気に入りの本をストレスなく出し入れすることができます。使う人がそれぞれの一冊を手の届きやすい場所にプラスすることで、新たなストーリーが生まれます。

2022 年度 

グランプリ

 KUMO

デザイナー 古井 翔真

富山県の広い空に浮かぶ雲から着想を得た巨大な吊り下げ照明をデザインしました。富山県の偉大な山々に現れる雲と美しい日本海に現れる雲の特徴を形どったシリーズ照明です。素材であるプラスチックを単なる外装ではなく、内部の立体的な明かりを映し出す境界として捉えました。


2022 年度 

準グランプリ

 HOled

デザイナー ooooo(オー)

パンチングメタルが持つ「軽さ」と「モアレ」の魅力を伝える照明。シェードを吊った支柱はやじろべえの構造で、2組のシェードは揺れながら回転し自然に動く事で「軽さ」が伝えられる。パンチングシェードは丸孔で構成された柄全体を4°傾斜させ、 三角孔で構成されるパターンと重ねると軽やかな縞柄の「モアレ」が生まれる。この「軽さ」と「モアレ」によって、パンチングメタルに新しい価値を与える有機的なデザインとなった。

2022 年度 

審査員特別賞

 Pulmo Chair

デザイナー 矢島 章亜

Pulmo Chairは、不要になった椅子と、新聞紙や段ボールなどの古紙から作られたパルプモールドの座面を組み合わせたチェアです。原材料それぞれの自然な色味を残した座面は環境負荷が小さく、簡単に脱着でき、定期的に交換することで長く使い続ける事が可能です。捨てられるはずだった椅子を、新たに生まれ変わらせることで末永く使う。これからのくらしをつなぐ、新しい家具のかたちの提案です。

2021 年度  商品化

審査員特別賞

 INAHO

デザイナー 土田 恭平

従来の風鈴は江戸時代に普及したものであり、主に軒下に吊すように考えられています。しかし、現代の居住空間に軒下のような空間は珍しくなり、風鈴の居場所がなくなっているように感じました。そこで卓上における風鈴の形を模索することで、音のある暮らしを提案しようと考えました。富山に広がる田んぼの風景から、重力に従って首を垂れる稲穂をイメージした風鈴が出来上がりました。