過去の作品一覧

過去の作品一覧
過去の受賞作品です。例年、最終審査に9~12 作品を選出。ファイナリスト(1 次審査通過者)のプレゼンテーションを審査し、受賞作品を決定しています。

2022 年度 

グランプリ

 KUMO

デザイナー 古井 翔真

富山県の広い空に浮かぶ雲から着想を得た巨大な吊り下げ照明をデザインしました。富山県の偉大な山々に現れる雲と美しい日本海に現れる雲の特徴を形どったシリーズ照明です。素材であるプラスチックを単なる外装ではなく、内部の立体的な明かりを映し出す境界として捉えました。

2022 年度 

準グランプリ

 HOled

デザイナー ooooo(オー)

パンチングメタルが持つ「軽さ」と「モアレ」の魅力を伝える照明。シェードを吊った支柱はやじろべえの構造で、2組のシェードは揺れながら回転し自然に動く事で「軽さ」が伝えられる。パンチングシェードは丸孔で構成された柄全体を4°傾斜させ、 三角孔で構成されるパターンと重ねると軽やかな縞柄の「モアレ」が生まれる。この「軽さ」と「モアレ」によって、パンチングメタルに新しい価値を与える有機的なデザインとなった。

2022 年度 

審査員特別賞

 Pulmo Chair

デザイナー 矢島 章亜

Pulmo Chairは、不要になった椅子と、新聞紙や段ボールなどの古紙から作られたパルプモールドの座面を組み合わせたチェアです。原材料それぞれの自然な色味を残した座面は環境負荷が小さく、簡単に脱着でき、定期的に交換することで長く使い続ける事が可能です。捨てられるはずだった椅子を、新たに生まれ変わらせることで末永く使う。これからのくらしをつなぐ、新しい家具のかたちの提案です。


2021 年度  商品化

審査員特別賞

 INAHO

デザイナー 土田 恭平

従来の風鈴は江戸時代に普及したものであり、主に軒下に吊すように考えられています。しかし、現代の居住空間に軒下のような空間は珍しくなり、風鈴の居場所がなくなっているように感じました。そこで卓上における風鈴の形を模索することで、音のある暮らしを提案しようと考えました。富山に広がる田んぼの風景から、重力に従って首を垂れる稲穂をイメージした風鈴が出来上がりました。

2021 年度  商品化

準グランプリ

 Seed

デザイナー 山田 竜也

富山は薬都として発展する中で、薬瓶の製造が盛んになったことから、ガラスの街としても知られるようになりました。 その歴史を知り、富山の製薬会社が作るアロマディフューザーはガラスで作るべきだと考えました。アロマを温めるキャンドルの光は、 香りだけでなく、光のゆらぎや空間の演出といった、より複合的な癒やしを与えてくれるでしょう。

2021 年度 

グランプリ

 絆創香

デザイナー 徳山 洋

ラベンダーの抗菌作用に代表されるように、古来アロマ(精油)が治療薬として使われてきたことに改めて着目しました。「絆創香」は目的や効用に応じたアロマをテープに塗布して患部を包みます。ケガが治癒するまでの不安やストレスを和らげてくれる香りを自身のまわりにだけ閉じ込めると共に、消毒や鎮痛・消炎といった生理活性を高めることで、機能的な保護だけに使われてきた絆創膏の役割を変えられるのではないでしょうか。


2020 年度 

審査員特別賞

 サイズを実感できるスケール

デザイナー 原田 一穂

スケールを伸ばして任意の位置でコーナーを固定することで、モノの大きさを再現できるプロダクト。自立可能な仕様で、実際にモノを置いた際のサイズ感や圧迫感を視認できます。寸法やCGではつかみづらい感覚も、目の前に代替された何かがあればサイズを実感できて、楽しみながら「かたづけ」と向き合うことができます。

2020 年度 

準グランプリ

 Rainglass(レイングラス)

デザイナー memo

軒先に吊り下げ、ガラスを伝って滴る水の様子を楽しむことができる雨樋。 晴れの日にはガラスを通した柔らかい光を、風のある日にはゆっくりと回転する透明感のある影を創り出すことで、天気の変化そのものを美しく反映します。日本の伝統的文様である「立涌」をモチーフとし、2本の長い曲面により構成された形状は、大型加工を強みとする三芝硝材(株)ならではの造形で、心地よいリズム感と軽やかな印象を空間にもたらします。

2020 年度 

グランプリ

 積彩(セキサイ)

デザイナー ColorFab

色を「着ける」から「積む」へ、新しい色彩のあり方をデザインする。コンピューティングによって調色しながら色糸を積む3Dプリンティングの製造によって造形・着彩を一つの工程として扱う。これを「積彩」と呼び、分業による余分なコストを削減する。また、繊細な織物のように糸を積んでいく積彩は新たな表現技法<虹のように変化する色彩効果>を可能にし、私たちはこの技法を応用して「遊色瓶」というプロダクトを制作した。


2019 年度 

審査員特別賞

 鋳物を学ぶ機会のデザイン

デザイナー 原田 一穂

鋳物の疑似体験をきっかけとして、高岡のものづくり文化と消費者の接点づくりを促すプロジェクト。

2019 年度  商品化

準グランプリ

 富山の売薬式 防災プロジェクト

デザイナー 三島 大世

富山の売薬が培ってきた「行商」や「先用後利」の仕組みを活かして、防災意識を広げるプロジェクト。

2019 年度 

準グランプリ

 Pel

デザイナー 荒俣 琢椰

網戸に使用される防虫ネットとラバースプレーペイントを掛け合わせ、双方の素材の特性を活かしたプロダクト。